人と比べない生き方|落ち込んだ日も手帳を開けば、本当の自分に会える

人と比べない生き方|落ち込んだ日も手帳を開けば、本当の自分に会える

インスタグラムを見ていると、ふと心がざわつく瞬間がある。

おしゃれなカフェ、美しい部屋、完璧な暮らし。
スクロールするたびに、どこか遠くに引き離されていくような感覚。

「それに比べて、私は……」

ついそんなふうに、自分と誰かを比べてしまう。
SNSは楽しい場所のはずなのに、気づけばため息をついている。

自分には何もないような気がして、心が沈む。
そんな日が、誰にでもあると思う。

SNSで疲れてしまうのは、繊細に生きている証拠

40代になってから特に、
SNSを見る時間と、自分の機嫌がリンクしている気がする。

気づけば、他人の成功や充実した暮らしを見て落ち込んでいたり、
他人の「いいね!」の数で自分の価値を測ってしまっていたりする。

でも、それは自分が弱いからじゃない。

むしろ、人の感情を感じ取る力が強く、
思いやりがある証拠なのだと思う。

だからこそ、情報の波に飲み込まれやすく、
知らないうちに心が疲れてしまう。

比べるのをやめると、心に静けさが戻る

そんな時は、思い切ってSNSから少し離れてみるのもいい。

スマホの通知をオフにして、
アプリを開く時間を決めてみる。

あるいは数日間、完全にログアウトしてみる。

最初はソワソワするけれど、
不思議なことに、だんだん心が落ち着いてくる。

時間の流れがゆるやかになり、
空の色や風の匂いに気づけるようになる。

そして、少しだけ空いた時間に、
私は手帳を開く。

手帳に書くことで、心が整っていく

誰にも見せないページに、
自分の気持ちを書き出していく。

「今日はなんだか体がだるい」
「インスタで見たマステ、やっぱり可愛い」
「夕飯づくり、正直ちょっと面倒」

たわいもない言葉だけれど、
その一行一行が、心の解毒剤になる。

手帳の前では、誰にも気を使わなくていい。
「いいね!」の数も、フォロワーも関係ない。

ページに書かれた言葉は、
私のためだけに存在している。

40代の心の養生は、「自分と比べる」こと

東洋医学では「養生」という言葉がある。
体をいたわり、心を整える生き方のこと。

私はこの言葉がとても好きだ。

SNSではつい他人と比べてしまうけれど、
養生の視点では比べる相手は「過去の自分」だ。

昨日より、少しだけ穏やかに。
去年より、少しだけ自分を好きになれるように。

それで十分。

他人のスピードではなく、
自分の呼吸に合わせて生きる。

それが40代の、心を守る方法なのだと思う。

手帳デコは、心を彩る小さなセラピー

手帳を書くとき、私はマスキングテープやシールをよく使う。

可愛い柄を見るだけで気分が上がるし、
貼るたびに心のざらつきが少しずつ溶けていく。

最近のお気に入りは、苺柄とリボン柄。
落ち込んでいた日でも、
その小さな可愛さに救われることがある。

手帳デコは、見た目のためじゃない。
自分の心をあたためるための時間。

日々の中で自分を癒す“小さな養生”なのだと思う。

TEMUやSHEINなどの通販で、
手帳デコ用のマステやステッカーを探す時間も楽しい。
お気に入りを見つけることは、
「自分の機嫌を自分でとる」練習でもある。

比べない生き方は、自分を大切にすること

40代になると、
心も体も、想像以上に変化していく。

以前のように頑張れない日もあるし、
気分が揺らぎやすくなる。

でも、それでいい。

他人と比べるより、
「今の自分」を丁寧に見つめるほうがずっと大切。

SNSの光に眩しくなったら、
手帳の白いページに戻ってこよう。

そこにいるのは、
誰かの真似ではない、
“本当の私”だから。

手帳を開くたび、
自分を受け入れる力が少しずつ戻ってくる。

落ち込んだ日も、
手帳を開けば、ちゃんと自分に会える。

今日も、小さな養生を。

Wrote this article この記事を書いた人

ミカ

手帳と暮らすミカです。 薬剤師・和漢薬膳師として、心と体の「めぐり」を見つめながら暮らしています。 40代を迎え、心や体の声に耳を澄ます日々。 手帳を開く時間は、私にとって小さな養生であり、静かな儀式です。 ここでは、ほぼ日手帳に綴る日々の出来事や心の揺れを通して、 「人間らしく生きる」ためのヒントを探しています。

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