
手帳を開く時間は、
その日の出来事を整理するだけでなく、
忘れていた懐かしい記憶を呼び覚ましてくれる。
先日、小学2年生の娘と話をしていたとき、
ふと「シール帳」の話題になった。
今の小学生の間で流行っているらしい。
娘がクッキーのケースに集めたシールを見せてくれた。
その中には、キラキラと輝く“ボンボンドロップ”という立体的なシール。
光の角度で色が変わるその可愛さに、思わず見入ってしまう。
あぁ、私も昔、夢中になっていたな。
友だちとシールを交換して、ページを埋めていくあの時間。
匂い付きのシールや、きせかえシールを大切に貼っていたあの頃の自分が、
ふいに手帳のページの隙間から顔を出すような気がした。
時代が変わっても、
小さなキラキラに心を奪われる気持ちは変わらない。
娘と私をつなぐ「お揃いのシール帳」
ITの会社で働く私は、
日々の仕事ではデジタルツールに囲まれている。
だからこそ、娘との時間には
“あえてアナログなぬくもり”を残しておきたいと思っている。
そんなある日、娘が言った。
「ママも一緒にシール帳つくろうよ!」
その言葉に、胸の奥がふっと灯るような感覚がした。
さっそく二人で選んだのは、少し大人っぽいキラキラのA5サイズ。
同じデザインのシール帳を手にした瞬間、
不思議と心がひとつになる。
娘はお気に入りの“しずくちゃんのボンボンドロップ”をページの真ん中に貼った。
私はその隣に、静かな色合いのシールを。
親子で同じページを見ながら、
「ここに貼ろうか」「こっちが可愛いね」と話しているだけで、
部屋の空気がやわらかくなっていく。
不便な手間がくれる、心のあたたかさ
今は、どんなシールでもネットで簡単に買える時代。
でも、本当の楽しさは、
“集める過程”や“選ぶ時間”にあるのだと思う。
一枚一枚、ページに貼るたびに、
「今日はどんなテーマにしよう?」と娘と話す。
それは、効率や目的から少し離れた、
あえて不便を楽しむ時間だ。
きっとこの感覚は、
手帳に日記を書くときの私の心にも似ている。
書くことや貼ることを通して、
その日の心が静かに整っていく。
忙しい毎日の中で、
こんなアナログな共同作業が
心の余白を取り戻させてくれる気がする。
紙の持つぬくもり、時代を超えるきらめき
私の手帳も、娘とのシール帳も、
“紙”という素材に共通の温かさがある。
インクのにじみや、指先の感触。
それらが、今日の記憶をそっと留めてくれる。
娘のボンボンドロップシールを眺めながら、
色やデザインの進化に驚かされつつ、
小さな「好き」が世代を越えて受け継がれていくのを感じる。
かつて私が友だちとシールを交換して笑い合ったように、
今度は娘が、その喜びを誰かと分かち合うのだろう。
そんな私たちがお揃いで使っている
A5サイズのキラキラシール帳と、
娘が大好きなボンボンドロップシールはこちら。
見ているだけでも心がときめく、
小さな宝石のようなシールです。
娘とどんなページをつくっていこうか。
想像するだけで心が踊る。
この小さなシール帳が、
いつか娘にとっての大切な思い出になりますように。
今日も、小さな養生を。
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Wrote this article この記事を書いた人
ミカ
手帳と暮らすミカです。 薬剤師・和漢薬膳師として、心と体の「めぐり」を見つめながら暮らしています。 40代を迎え、心や体の声に耳を澄ます日々。 手帳を開く時間は、私にとって小さな養生であり、静かな儀式です。 ここでは、ほぼ日手帳に綴る日々の出来事や心の揺れを通して、 「人間らしく生きる」ためのヒントを探しています。

