
若い頃は、「健康なんて当たり前」と思っていた。
体が動くのが普通で、疲れを感じても一晩寝れば回復する。
でも、40代になってからは違う。
少し無理をすると、そのツケがじわじわと翌日に出る。
体の変化が、正直に心にも影響する。
健康は、努力だけでは保てない部分もある。
それでも、備えておくことで守れることもある。
そう考えたら、保険を見直すことは、
「未来の自分を大切にすること」なんだと思えた。
実際、窓口で担当の方が話してくれた内容は、
昔とは全然違っていた。
今の保険は、もしもの時に備えるだけではなく、
「貯蓄」や「健康サポート」まで組み込まれている。
まるで“守るための仕組み”というより、
“自分を整えるための道具”のようだった。
見直すことは、過去を否定することじゃない
「古くなった契約を更新する」
ただそれだけの行動なのに、
私の中ではもっと深い意味を持っていた。
思えば、仕事も、暮らし方も、
どこかで「同じままでいたい」と思っていた。
変えるのが怖いし、
変わったあとにどうなるのかが不安だから。
でも、同じでい続けることは、
安心をくれる一方で、
成長のチャンスを奪っているのかもしれない。
保険を見直す作業は、
自分の“今”と“これから”を
静かに見つめ直す時間だった。
「もう少し違う形にしてもいい」
「今の自分には、こっちのほうが合っている」
そうやって、過去を否定せずに
今の自分を選び直す感覚があった。
同じじゃなくていい。変わることを恐れない
「見直す」という行為は、
誰にでもできるようで、実は勇気がいる。
契約も、働き方も、人間関係も、
ずっと同じ形で続けてきたものを変えるには、
少しの覚悟と、
「これからも自分を大切にしたい」という意思が必要だ。
だけど、変化を恐れて立ち止まるよりも、
一歩動いてみたほうが、
心は案外すぐに軽くなる。
保険を見直してみた帰り道、
ふと「変えることって悪くないな」と思った。
新しい仕組みを知り、
自分の未来を少し整えられた気がして、
肩の力が抜けた。
40代のこれからを、しなやかに生きる
40代という年代は、
“守るもの”と“変えていくもの”の両方を抱えている時期。
家族、健康、仕事、老後。
どれも無関係ではいられない。
けれど、すべてを完璧に守ろうとするのではなく、
その時々で“自分に合う形”を選び直せばいい。
変わることを恐れず、
自分のペースで暮らしを整えていく。
それが、40代からの生き方のコツかもしれない。
保険を見直した日、
私は改めて思った。
人生もまた、定期的に見直していいものなんだと。
“今の自分”に合う生き方を選び直すことが、
心の養生になる。
そして、新しい保険設計書を受け取った瞬間、
少しだけ未来に希望が灯った。
今日も小さな養生を。
Wrote this article この記事を書いた人
ミカ
手帳と暮らすミカです。 薬剤師・和漢薬膳師として、心と体の「めぐり」を見つめながら暮らしています。 40代を迎え、心や体の声に耳を澄ます日々。 手帳を開く時間は、私にとって小さな養生であり、静かな儀式です。 ここでは、ほぼ日手帳に綴る日々の出来事や心の揺れを通して、 「人間らしく生きる」ためのヒントを探しています。