
こんにちは、手帳と暮らすミカ。
ここ最近、どうも体の調子がすぐれない。
朝起きて、「あれ?こんなに体が重かったっけ」と驚くことが増えた。
四十を過ぎると、こういう小さな不調が積み重なっていくのかもしれない。
ほんの少し切なく、でもどこか受け入れざるを得ない。
そんな中で、私の心を支えてくれているのが、
手帳時間と――推し活だ。
ずっと単行本と電子書籍で追いかけている漫画、
『たまらないのは恋なのか』の第五巻が発売された。
アニメイトで予約していたアクスタセットが届いた瞬間、
思わず小さく声が漏れた。

電子版でも購入したのに、紙の単行本は二冊。
自分でも笑ってしまうほどの“大人買い”だった。
「どんだけお金を注ぎ込むのよ」とツッコミを入れつつ、
その高揚感に、確かに救われている自分がいた。
これが今の私にとっての“養生”であり、
日々を続けるための小さな灯なのだと思う。
沼にハマるということ
この年齢になると、何かに夢中になることが少なくなる。
家事、仕事、子育て。
日々は誰かのために費やされていき、
気づけば自分の時間はどこかへ消えている。
そんな暮らしの隙間に現れたのが、この推しの沼だった。
最初は、絵がきれいだな、物語がいいな、
それくらいの軽い気持ちだったはずが、
気づけば発売日を心待ちにするようになっていた。
机の上に並べたアクスタを眺めていると、
不思議と仕事へのやる気が湧いてくる。
数字や文字の羅列が、少しだけ色を帯びて見えた。
「よし、今日も頑張ろう」
そんな言葉が心の中に浮かぶ。
誰に聞かせるでもなく、
自分を励ますための呪文のように。
大人買いは、私に必要な養生だった
その夜、手帳に今日の出来事を書きながら思った。
これは、私なりの養生なのかもしれない、と。
養生と聞くと、体に良い食事や運動を思い浮かべる。
けれど、今の私に必要なのは、
心の養生のほうなのだと思う。
何かに夢中になること。
お金をかけてでも「欲しい」と思うものを手に入れること。
その喜びで心が満たされていくこと。
それがまた、明日を生きる力につながる。
更年期なのか、ただの疲れなのか、
自分でもわからない不調と付き合う日々の中で、
こんなふうに自分を甘やかす時間が、
思っている以上に大切なのだと感じている。
手帳がくれる心の記録
ほぼ日手帳を開く時間は、私の小さな儀式だ。
お気に入りのマスキングテープを貼り、
推しのステッカーを並べる。
ペタペタと貼るその動作が、心を落ち着かせてくれる。
ページをめくるたびに、
推しが視界に入り、自然と笑みがこぼれる。
「この日、私、こんなに夢中だったんだな」と思うと、
少しだけ救われた気持ちになる。
誰に見せるでもなく、
自分の“好き”を素直に記すこと。
それが、自分自身を受け入れる練習のようにも思える。
沼は、私を整えてくれる
この沼は、これからもっと深くなっていくだろう。
でも、不思議と怖くはない。
むしろ、どこまで潜れるのか試してみたくなる。
なぜなら、この沼は、
私に心の潤いと、生きる力を与えてくれるからだ。
日常の中で、
ほんの少しでも「ときめき」を感じられること。
それが、今の私にとっての養生であり、希望なのだと思う。
あなたにも、そんな“沼”はあるだろうか。
『たまらないのは恋なのか』第5巻はこちらから。
今日も、自分を“好き”で少しだけ甘やかして。
今日も小さな養生を。
Wrote this article この記事を書いた人
ミカ
手帳と暮らすミカです。 薬剤師・和漢薬膳師として、心と体の「めぐり」を見つめながら暮らしています。 40代を迎え、心や体の声に耳を澄ます日々。 手帳を開く時間は、私にとって小さな養生であり、静かな儀式です。 ここでは、ほぼ日手帳に綴る日々の出来事や心の揺れを通して、 「人間らしく生きる」ためのヒントを探しています。