「魔法のiらんど」でHP作ってたあなたへ。40代の今も好きなことを続ける秘訣 PRを含みます

「魔法のiらんど」でHP作ってたあなたへ。40代の今も好きなことを続ける秘訣

今日、SNSで「#平成しかわからないこと」というハッシュタグが流れてきて、
思わず笑ってしまった。

あの頃、私たちはガラケーを片手に、
文字の打つ速さを競ったり、
夜な夜なメル友に長文メールを送ったりしていた。

そして私は——「魔法のiらんど」でホームページを作っていた。
好きな作家の感想を書いたり、
キラキラ光る素材を貼り付けたり。
プロフ欄に「好きなもの」をずらっと並べて、
更新するたびに胸が高鳴っていた。

JUGEMブログに夢中だったあの日

やがて時代はブログに移り、
私はJUGEMに夢中になった。

CSSをいじってデザインを変えたり、
コメント欄をつけて見知らぬ誰かとつながったり。
スマホもSNSも主流ではなかったあの頃、
自分の「好き」を発信できる場所は限られていた。

だからこそ、自分のサイトやブログは、
誰にも邪魔されない小さな秘密基地だった。

HTMLのタグを覚えるのも、
うまく表示されないページを直すのも、
まったく苦にならなかった。
自分の「好き」を形にしたいという気持ちが、
すべての原動力だった。

時代が変わっても、変わらないもの

それから二十年以上が過ぎ、
暮らしの風景はすっかり変わった。

SNSが当たり前になり、
AIが言葉を紡ぐ時代。
私は今、ITの仕事をしながら、
こうしてWordPressでブログを書いている。

だけど、ふと思う。
「あの頃の私」と「今の私」、
いったい何が違うんだろう、と。

確かに、体力は落ちた。
夜更かしすれば次の日がつらいし、
肩や腰の重さを感じる日も増えた。
季節の変わり目には体調を崩しやすくなって、
更年期という言葉が少しずつ現実味を帯びてくる。

けれど、好きなことへの情熱だけは
不思議なくらい変わっていない。

昔、JUGEMで夜な夜な文章を書いていたように、
今は静かな朝に手帳を開き、
今日の気持ちを少しずつ書き留めている。

どれだけテクノロジーが進んでも、
私の「好き」はいつも紙とペンの中にある。
手帳に書く時間は、
あの頃、HTMLを打ちながら感じていたワクワクと、
どこか同じ匂いがする。

「疲れない丁寧な暮らし」を選ぶ

最近よく聞く「丁寧な暮らし」という言葉。
朝から整った朝食を並べて、
リネンの服を着て、
きれいな部屋でコーヒーを淹れる。
そんな風景に憧れる気持ちはある。

でも、私はもう、無理はしたくない。
40代になって、
気力も体力も、前ほど続かなくなった。
だからこそ、私は「疲れない丁寧さ」を選ぶようになった。

完璧じゃなくていい。
小さく整えるだけで十分。
朝、子どもたちを送り出したあと、
好きなマスキングテープを並べて手帳を開く。
夜、家が静かになったら、
温かいハーブティーを淹れて、
お気に入りの本を一章だけ読む。

そんな小さな時間を持つだけで、
心にふっと余白が生まれる。
その余白が、
次の日の自分を支えてくれる気がする。

「丁寧な暮らし」は特別なことじゃない。
心が疲れすぎないように、
ほんの少しの“自分時間”を残しておくこと。
それだけでいい。

好きを続けるということ

もし、あなたが昔「魔法のiらんど」でHPを作っていたなら、
きっと何かを表現することが好きだったはずだ。

文章でも、絵でも、写真でも。
好きなものを形にする喜びを、
きっと知っている人。

大人になると、
やらなきゃいけないことに追われて、
「好き」を後回しにしがちになる。
でも、ほんの少しでいい。
あの頃の自分に戻れる時間を
また取り戻してみてほしいなと思う。

私にとってそれは、
ネットで雑貨を眺めるひとときだったり、
お気に入りの文具を机に並べる時間だったりする。
買わなくてもいい。
「かわいいな」「この色、好きだな」と思える瞬間が、
暮らしの中に小さな灯りをともしてくれる。

無理せず、自分のペースで、
心が整うような暮らしを続けていけたらいい。
40代になった今だからこそ、
“好き”をもう一度抱きしめられる気がしている。

今日も小さな養生を。

Wrote this article この記事を書いた人

ミカ

手帳と暮らすミカです。 薬剤師・和漢薬膳師として、心と体の「めぐり」を見つめながら暮らしています。 40代を迎え、心や体の声に耳を澄ます日々。 手帳を開く時間は、私にとって小さな養生であり、静かな儀式です。 ここでは、ほぼ日手帳に綴る日々の出来事や心の揺れを通して、 「人間らしく生きる」ためのヒントを探しています。

TOPへ