新しい家族が増えた日、私はチョコとのドライブを思い出した
「新しい家族が増えた」と言うと、前の子を忘れたみたいに聞こえるかもしれない。でも、そうじゃない。
ナツはナツ。チョコはチョコ。
心の中の席は、ちゃんと別にある。
ナツを迎えたその日、嬉しさの奥で、ふっとチョコのことを思い出した。助手席の足元でちょこんと座り、窓の外をじっと見つめていた姿。信号で止まるたびに、私のほうを見上げる黒い瞳。
チョコは、車で出かけるのが好きだった。
ドライブといっても、特別な遠出じゃない。スーパーや公園、ちょっとした用事。でも、エンジンがかかる音を聞くと、くるくると回って嬉しそうにしていた。
その姿が、あまりに愛おしくて。
ダイヤモンドアートに選んだのは、そんなドライブ中の写真だった。後部座席で、少し誇らしげな顔をしている一枚。窓から差し込む光がやわらかくて、毛並みがきらりと光っている。
悲しい顔ではなく、楽しい思い出を残したかった。
「いなくなった」記憶よりも、「一緒に笑った」時間を見ていたかったから。
写真をTEMUでオーダーする画面にアップロードするとき、少しだけ指が止まった。でも、これは過去にしがみつくためじゃない。思い出を、今の暮らしの中に置き直すため。
そう思えたから、注文ボタンを押した。
新しい家族が増えても、チョコとの時間は消えない。むしろ、こうして形にすることで、また一緒にドライブできる気がした。
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TEMUのダイヤモンドアートは本当に大丈夫?注文から届くまで
正直に言うと、注文ボタンを押したあと、少しだけ不安になった。
TEMUは価格がとても手頃だ。だからこそ、「ちゃんと届くのかな」「品質は大丈夫かな」と思ってしまう。写真をオーダーするタイプだったから、なおさらだった。
届くまでには、だいたい10日ほど。思っていたよりも早いという印象だった。海外発送だからもっとかかるかもしれないと思っていたけれど、待ちくたびれるほどではない。
封を開けた瞬間、まず安心した。
色ごとに分けられた小袋には、ちゃんと番号が振られていて、キャンバスの記号と一致している。ぐちゃぐちゃに入っていることもなく、きれいに整理されていた。
そして、必要な道具がすべて入っていたことも大きい。
ペン、トレー、そしてダイヤモンドをペン先につけるためのワックス。初心者でもすぐに始められるセットになっていた。何かを追加で買わなければいけない、ということもない。
「初めてでも安心」という言葉はよく見るけれど、本当にその通りだった。
キャンバスの印刷もきれいで、数字もはっきりしている。色味も写真に近く、安っぽさは感じなかった。
むしろ、「この価格でここまで?」と少し驚いたくらい。
作業を始める前の段階で、「これは大丈夫そう」と思えたこと。それが、趣味として続けられるかどうかの大きな分かれ目になる。
不安を抱えたまま始めるのと、安心して始めるのとでは、気持ちの軽さが違うから。
TEMUのダイヤモンドアートは、少なくとも私の体験では、満足度はとても高かった。
ダイヤモンドアートの作り方|初心者でも本当にできる?
今回オーダーしたチョコのダイヤモンドアートは、20×20cmのサイズ。

小さすぎず、大きすぎず。初めてにはちょうどいい大きさだったと思う。
1日だいたい2時間くらい。
それを2日ほど続けて、完成した。
「もっと時間がかかるのでは?」と構えていたけれど、思ったよりもスムーズだった。数字と記号がはっきりしているから迷わない。小袋の番号とキャンバスの番号を照らし合わせて、ペンにワックスをつけて、ひと粒ずつ置いていくだけ。
やることは、とても単純。
でも、その単純さがいい。
目は正直、少し疲れる。細かい作業だから、老眼気味の私は時々目を細めながら進めた。それでも、不思議と「もうやめたい」とはならなかった。
イライラはまったくない。
むしろ、「あ、ここ揃った」「きれいに並んだ」という小さな達成感が積み重なっていく。
無心になれる時間だった。
スマホも見ない。仕事のチャットも気にならない。夕飯の献立も考えない。ただ、目の前のマス目に集中する。
こんなに静かな時間、最近あっただろうか。
仕事のことも、会社のことも、未来の不安も、いったん脇に置いておける。ひと粒、ひと粒、光を置いていくような感覚。
そして、だんだんとチョコの顔が浮かび上がってくる。
その瞬間、胸の奥がじんわりあたたかくなる。
初心者でもできるか?と聞かれたら、答えは「できる」。
特別な技術はいらない。ただ、少しだけ時間と、静かな気持ちがあればいい。
それだけで、ちゃんと形になる。

40代の私に、なぜ“細かい作業”が必要だったのか
たぶん、私は何も考えたくなかったのだと思う。
未来のことも、仕事のことも、会社のことも。
良いとか悪いとか、続けるとか辞めるとか、そういう判断を迫られる日々の中で、頭はいつもフル回転している。
40代は、静かなようでいて、実はずっと考え続けている年代なのかもしれない。
だからこそ、ダイヤモンドアートの時間が心地よかった。
考えなくていい。
答えを出さなくていい。
ただ、目の前の小さなマス目に、光の粒を置いていくだけ。
無心になれる時間。
それは逃げではなく、休息だった。
ひと粒ずつ置いていくうちに、チョコの顔が少しずつ現れる。あのドライブのときの、楽しそうな表情。車の中で、誇らしげに外を見ていた姿。
「いなくなった」という現実ではなく、「一緒にいた」という時間を、私は選びたかった。
思い出を、悲しみの中に閉じ込めるのではなく、今の暮らしの中にそっと置いておく。
ダイヤモンドアートは、そのための作業だったのかもしれない。
細かい作業が必要だったのではなく、
“静かな時間”が必要だった。
そして完成したチョコは、キラキラと光っている。
悲しみの色ではなく、思い出の光で。
TEMUのダイヤモンドアートは、単なる安い趣味ではなかった。
忙しい毎日の中で、心を整えるための、小さな手仕事だった。
何も考えたくない日があってもいい。
ただ手を動かすだけの時間が、私たちには必要なのだから。
今日も小さな養生を。



