
メイメイというぬいぐるみチャームを買った日
今日は、メイメイというぬいぐるみチャームを買った。
何かを探していたわけではなくて、ただ最近、お店の一角に中国のぬいぐるみチャームがたくさん並ぶようになったな、と眺めていただけだった。
少し前までは見かけなかった顔ぶれ。
どれも表情が独特で、甘すぎず、どこか物語を抱えているような雰囲気がある。
その中で、メイメイはいちばん静かにこちらを見ている気がした。
娘は相変わらずラブブが好きで、
「また売ってないね」と言いながら、売り場を探し回っていた。
ラブブは人気で、いつ行っても在庫がない。
それだけ多くの人に選ばれているのだと思うと同時に、
その“手に入らなさ”も含めて、ラブブらしいなとも感じる。
一方で、私はメイメイの前で足が止まった。
ぱっと目を引く華やかさはないけれど、
少し影があって、感情の輪郭がはっきりしない。
おとぎ話と夢のあいだを行き来しているような、不思議な存在感だった。
中身がわからない、という仕組みも、今日は不思議と心地よかった。
何が出るかをコントロールできないことに、
もう不安よりも、余白を感じられる年齢になったのかもしれない。
開ける前の時間さえ、ひとつの体験として楽しめる。
40代になって、
わかりやすい可愛さや、確実に手に入るものよりも、
少し曖昧で、言葉にしきれないものを、
そっと手元に置いておきたくなる瞬間が増えた。
今日メイメイを選んだのは、
そんな自分の変化を、静かに確かめるような出来事だった。
娘はラブブ、私はメイメイだった──大人にはメイメイの時代が来そう
ラブブは、わかりやすい。
表情も世界観もはっきりしていて、
かわいいという感情に一直線で届く。
子どもが惹かれるのも、自然なことだ。
一方で、私はメイメイの前で立ち止まった。
派手さはない。
でも、どこか目が離せない。
表情が読み切れなくて、
感情が少しだけ内側に引っ込んでいるような、その曖昧さに惹かれてしまった。
最近、お店に並ぶ中国のぬいぐるみチャームを見ていると、
「大人向け」が増えてきているのを感じる。
かわいいけれど、甘すぎない。
物語はあるけれど、説明しすぎない。
その余白が、今の大人の感性に合っている気がする。
40代になると、
はっきりした正解や、誰にでも伝わる魅力よりも、
自分だけが静かにわかっていればいいものを選ぶようになる。
メイメイの魅力は、まさにそこにある。
ラブブが「今いちばん人気の存在」だとしたら、
メイメイは「これから静かに広がっていく存在」なのかもしれない。
声高に主張はしないけれど、
気づいた人から、そっと手に取っていく。
大人になった今だからこそ、
こういう曖昧さや、夢の余韻を抱えたキャラクターに、
安心して惹かれてしまう。
たぶんこれから、
“大人にはメイメイの時代が来る”。
そんな予感が、今日の売り場には確かにあった。
メイメイはTOPTOYのオリジナルキャラクター
メイメイは、TOPTOYが手がけるオリジナルキャラクターシリーズ。
どこかのアニメや物語の続編ではなく、最初からこの世界観として生まれた存在だ。
公式には、
「おとぎ話や夢にインスピレーションを得た、神秘的で感情豊かな生き物たち」
と紹介されている。
この説明を読んだとき、
「だから、あの表情なんだ」と腑に落ちた。
かわいい、と一言で言い切れない理由。
どこか寂しそうで、でも冷たいわけではない、その曖昧な空気。
メイメイの魅力は、感情を説明しすぎないところにある。
笑っているのか、考えごとをしているのか、
見ている人のその日の気分によって、受け取り方が変わる。
だからこそ、子ども向けというより、
感情の層が少し増えた大人に向いているように感じる。
TOPTOYは、近年中国発のデザイントイブランドとして注目されていて、
キャラクターを「消費される可愛さ」ではなく、
ひとつの世界観として丁寧に作り込んでいる印象がある。
メイメイもまた、その考え方の延長線上にいる存在だ。
中身が見えないブラインド仕様であることも、
この世界観とよく合っている。
どの子に出会うかは選べない。
けれど、それは運任せというより、
物語のページをめくる感覚に近い。
最初からすべてを理解しなくていい。
説明されなくても、
「なんとなく好き」と思える余白がある。
それが、メイメイというキャラクターのいちばんの特徴なのだと思う。
中身がわからないから、集めてしまう
メイメイのぬいぐるみチャームは、最初から中身が見えない。
どの子に出会えるのかは、箱を開けるまでわからない。
けれど、その「わからなさ」が、今日は不思議と心地よかった。
若い頃は、選べないことが少し不安だった。
失敗したくないし、損もしたくない。
できるだけ正解に近いものを、効率よく手に入れたかった。
けれど、40代になった今は、
すべてを把握できないことに、そこまで焦らなくなった。
中身がわからない、という仕組みは、
偶然を受け入れる練習のようにも思える。
思い通りにならないことが前提で、
それでも手元にやってきたものを、
「これも悪くない」と受け止められる余裕。
メイメイの表情は、どれも少しずつ違っている。
でも、はっきりとした感情は読み取れない。
その曖昧さが、
今の自分の気分や体調に、静かに重なってくる。
今日はこの子でよかった。
そんなふうに思える瞬間があるのは、
たぶん、正解を引き当てたからではなくて、
選べなかったことごと受け入れられたからだ。
集めたくなってしまう理由も、
可愛いから、だけではない。
そのときどきの自分に、
違う顔で寄り添ってくれるから。
同じシリーズなのに、
受け取る感情が毎回少しずつ違う。
中身がわからないという仕組みは、
ただの遊びではなくて、
今の自分を映す、小さな余白なのかもしれない。
メイメイのぬいぐるみチャームはこんな人に向いている
メイメイのぬいぐるみチャームは、
「かわいいものが好き」という気持ちを、
もう少し静かに、大切にしたい人に向いている気がする。
はっきりした可愛さや、
誰にでも伝わる魅力を求めているなら、
正直、別の選択肢もたくさんあると思う。
けれど、メイメイはそういう方向には進まない。
むしろ、少しわかりにくくて、
説明しすぎないところが魅力だ。
たとえば、
バッグやポーチに、
主張しすぎないチャームをひとつ付けたい人。
誰かに見せるためというより、
自分の気分を整えるために、
そっと触れられるものを探している人。
あるいは、
忙しい日々の中で、
おとぎ話や夢の余韻を、
ほんの少しだけ日常に残しておきたい人。
メイメイは、
そんな気持ちの置き場所になってくれる。
中身が選べないブラインド仕様も、
「どれが当たってもいい」と思える人向けだ。
完璧な好みを引き当てることより、
そのとき手元に来たものを、
受け入れて楽しめる余裕があるなら、
きっと相性がいい。
私が今日選んだのも、
TOPTOYのメイメイシリーズの
ぬいぐるみチャーム。
おとぎ話や夢から生まれた、
少し神秘的で感情豊かな表情に、
思っていた以上に惹かれてしまった。
気になる人は、
無理に集めようとしなくてもいい。
まずはひとつ、
今の自分に合いそうなメイメイと、
出会ってみるだけで十分だと思う。

おとぎ話や夢から生まれた、
TOPTOYの
オリジナルキャラクター「メイメイ」。甘すぎない可愛さと、
感情を映すような表情が、
大人の手元にもよく馴染みます。
気になる方は、まずひとつ迎えてみても。
今日も小さな養生を。

Wrote this article この記事を書いた人
ミカ
手帳と暮らすミカです。 薬剤師・和漢薬膳師として、心と体の「めぐり」を見つめながら暮らしています。 40代を迎え、心や体の声に耳を澄ます日々。 手帳を開く時間は、私にとって小さな養生であり、静かな儀式です。 ここでは、ほぼ日手帳に綴る日々の出来事や心の揺れを通して、 「人間らしく生きる」ためのヒントを探しています。