BLが苦手な私でも読めた理由──『たまらないのは恋なのか』が静かに刺さった話 PRを含みます

BLが苦手な私でも読めた理由──『たまらないのは恋なのか』が静かに刺さった話

BLが苦手だった私が、この作品を手に取った理由

正直に言うと、私はずっとBLが苦手だった。
嫌い、というほど強い感情ではないけれど、
「描写が濃そう」「刺激が強そう」というイメージが先に立って、
気軽に読むものではない気がして、自然と避けてきた。

疲れている日に読むには重そうで、
心に余白がないと受け止めきれないような気がしていた。
だから、興味がゼロだったわけではないのに、
自分から選ぶことはなかったジャンルだったと思う。

そんな私がこの作品を知ったきっかけは、とても単純だった。
漫画アプリでふと目に留まった、表紙の絵。
その絵のタッチが、驚くほど好みだった。

線がやわらかくて、色のトーンも静かで、
どこか落ち着いた空気をまとっている。
「これは、今まで私が想像していたBLとは違うかもしれない」
そんな予感がして、深く考えずに読み始めてみた。

すると、最初に浮かんだ感想は意外なものだった。
――少女漫画みたい。
それも、懐かしさのある、読みやすい恋愛漫画。

BLというジャンルを意識する前に、
ただ「恋愛の話」として、自然に物語が入ってきた。
違和感がなくて、身構える必要もなくて、
気づけばページをめくる手が止まらなくなっていた。

絵のやわらかさと、現実味のある恋愛観。
大げさな展開や過剰な演出ではなく、
人と人との距離が、少しずつ縮まっていく感じが丁寧に描かれている。

それは、
たまらないのは恋なのか
という作品が、
ジャンルよりも先に「感情」を大切にしている物語だったからだと思う。

読んでみて驚いた。これは“刺激”より“静けさ”の物語だった

読み進めていくうちに、いちばん驚いたのは、
この物語がとても静かだったことだ。

BLと聞いて思い浮かべていたのは、
もっと感情の起伏が激しくて、
描写も強くて、
読む側の気力をぐっと引き出すような世界。
けれど、この作品には、そういう“押し”がほとんどなかった。

むしろ、淡々としている。
でも冷たいわけではない。
感情が爆発する前の、
胸の奥でそっと揺れるところを、
丁寧にすくい取っている感じがした。

登場人物たちの距離感も、現実的だ。
急に近づきすぎることもなく、
わかりやすい言葉で気持ちを説明しすぎることもない。
だからこそ、
「この人、今こう思っているんだろうな」と、
読んでいるこちらが想像する余白が生まれる。

それが、とても心地よかった。

刺激が少ないということは、
退屈という意味ではない。
むしろ、感情が騒がしくならない分、
自分の気持ちを重ねやすい。

BLだから、ではなく、
恋愛漫画として、
人を好きになる過程がちゃんと描かれている。
戸惑いとか、ためらいとか、
踏み出す前の一瞬の沈黙とか。
そういうものが、静かに積み重なっていく。

読みながら、
「これは、無理にジャンルを意識しなくていい物語だな」
と思った。

BLが苦手だと感じている人が構えてしまうのは、
たいてい“内容”そのものよりも、
そこにあるイメージだと思う。
濃そう、重そう、気軽じゃなさそう。
でも、この作品は、その想像をやさしく裏切ってくる。

刺激ではなく、静けさで心を動かす物語。
だからこそ、
肩の力を抜いたまま、最後まで読めてしまった。

恋愛漫画として、心の動きがとても丁寧だった

この作品を読んでいて、
「現実にも、こういう恋はありそうだな」と感じた理由は、
相手を好きだと自覚するまでの“間”が、きちんと描かれていたからだと思う。

最初から恋が始まるわけじゃない。
特別な出来事が起きるわけでもない。
ただ、相手の存在が少し気になって、
視線が留まる時間が増えて、
その変化に自分自身がまだ気づいていない――
そんな、あいまいな時間が続いていく。

恋の進み方も、とてもゆっくりだ。
一気に距離が縮まることもなく、
感情が先走って暴走することもない。
日常の延長線上で、
少しずつ、少しずつ、関係が変わっていく。

だからこそ、
読んでいるこちらも身構えずにいられる。
BLだからどう、という意識が消えて、
ただ一つの恋愛漫画として、
心の動きを追うことができた。

ページをめくりながら、
ふと、自分の過去の恋愛を思い出した。
あのときも、最初はこんなふうに、
好きだと確信できない時間があったな、と。

ドキドキするけれど、
胸がざわつくほどではなくて、
心がほんのり温かくなる感じ。
読み終えたあとに残ったのは、
高揚感よりも、静かな余韻だった。

それは、
たまらないのは恋なのか
が、
恋愛を「事件」ではなく、
「感情の積み重ね」として描いているからだと思う。

派手さはない。
でも、そのぶん、嘘がない。
だから、BLが苦手だと感じている人でも、
自然と自分の感情を重ねられる。

恋愛漫画として、
とても誠実な物語だった。

ネップリして、手帳に入れたくなるほど好きになった理由

この作品を読み進めるうちに、
「これは、ただ読むだけじゃ足りないな」と感じるようになった。

一気に感情を持っていかれるわけではない。
でも、ページを閉じても、
登場人物たちの気配が、どこか心の中に残っている。
そんな状態が、何日も続いた。

連載中だから、物語はまだ途中だ。
先の展開はわからないし、
答えもまだ出ていない。
それでも、不思議と不安はなくて、
「続きを待つ時間」も含めて、この作品が好きだと思えた。

だから、ネップリした。
手帳に挟んだら、
毎日眺められると思ったから。

予定を書くだけの日もあれば、
何も書かずにページを開く日もある。
そんなとき、
その一枚が視界に入るだけで、
気持ちが少し整う。

今どこまで読んでいるか、
次はどんな展開になるのか。
そういうことを考えながら、
ただ静かに眺める時間が心地いい。

来年の手帳カバーに入れたいと思ったのも、
この「途中の好き」を、
長くそばに置いておきたいからだと思う。

完結した物語を振り返るのではなく、
いまも進行形で続いている恋を、
暮らしの中で見守っている感覚。

たまらないのは恋なのか
は、
読み切る作品というより、
そっと手帳に挟んで、
日々の合間に思い出す存在になった。

BLが苦手な人にこそすすめたい理由と、ネップリという楽しみ方

私自身がそうだったように、
BLに対して少し構えてしまう人は、案外多いのかもしれない。

刺激が強そう。
感情の起伏が激しそう。
気軽に読むには、少し重たい気がする。
そんなイメージが先に立って、
読む前から距離を取ってしまう。

でも、たまらないのは恋なのかは、
そうした先入観とは、少し違う場所にある作品だと感じている。

恋の描かれ方は穏やかで、
関係性の進み方もとてもゆっくり。
BLという枠を強く意識しなくても、
ひとつの恋愛漫画として自然に読めてしまう。
感情を大きく揺さぶるというより、
静かに心に触れてくるような物語だ。

連載中という点も、この作品との距離感をちょうどよくしている。
一気に読み切る必要はなく、
その時々の気分で、少しずつ付き合っていける。
続きを待つ時間も含めて、
「いま進行形で好きな作品」として、暮らしの中にある。

私の場合は、
気に入った場面をネップリして、手帳に挟むという楽しみ方を選んだ。

ネップリは、
コンビニのマルチコピー機を使って、
スマホやパソコンの画像を簡単にプリントできるサービス。
公式の案内ページを見ながら進めれば、
特別な準備は必要ない。

▶︎ ネットワークプリントの使い方(公式案内)

https://myseries-collab.com/honeymilk

連載を追いながら、
「いまの好き」を一枚に残しておく。
それを手帳に挟んで、
何も書かずに眺める時間も含めて、
この漫画との付き合い方になっている。

好きなものに触れる時間は、
何かを頑張るためのものではなく、
自分の呼吸を取り戻すためのものでもある。

忙しい毎日の中で、
好きなことで自分を整える習慣を、ひとつ持っていること。
それはとても小さくて、
でも確かな養生だと思う。

今日も小さな養生を。

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Wrote this article この記事を書いた人

ミカ

手帳と暮らすミカです。 薬剤師・和漢薬膳師として、心と体の「めぐり」を見つめながら暮らしています。 40代を迎え、心や体の声に耳を澄ます日々。 手帳を開く時間は、私にとって小さな養生であり、静かな儀式です。 ここでは、ほぼ日手帳に綴る日々の出来事や心の揺れを通して、 「人間らしく生きる」ためのヒントを探しています。

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