
町内会の景品担当になって、いちばん悩んだこと
町内会のクリスマス会。
今年、私は景品担当になった。
担当と聞いたときは、
「買い物するだけでしょ」
正直、それくらいに思っていた。
けれど、いざ人数を数えてみると約80人。
男の子も女の子もいて、年齢もばらばら。
しかも予算は一人あたり1000円前後。
この条件がそろった瞬間、
景品選びは一気に難しくなる。
かわいいだけでは足りない。
流行っているだけでも危うい。
高すぎてもだめ、安っぽく見えるのも避けたい。
「無難にお菓子だけにする?」
「キャラクターものは好みが分かれるよね」
そんな会話を頭の中で何度も繰り返した。
実際にお店へ行くと、
クリスマスムードに包まれた売り場は華やかで、
選択肢は山ほどある。
でも、選択肢が多いほど、
「失敗したくない」という気持ちが強くなる。
町内会の景品は、
誰か一人を強く喜ばせるものではなく、
“できるだけ多くの人が、嫌な気持ちにならないもの”
を選ぶ必要がある。
それが、想像以上に神経を使う作業だった。
だから今回は、
「おしゃれだったもの」や
「おすすめされていたもの」ではなく、
実際に配ってみて、反応が良かった景品だけを
まとめて書くことにした。
※この記事はクリスマス会後に修正しました。
これから景品担当になる人が、
売り場で立ち止まる時間を少しでも減らせたら。
そんな気持ちで、この記録を残しておこうと思う。
【男の子に人気だった】町内会の景品
男の子向けの景品は、
「知っている」「すぐ遊べる」「持って帰って自慢できる」
この三つがそろうと、反応がとても分かりやすかった。
まず人気だったのが、イタリアンブレインロッド。
手に取った瞬間に「なにこれ!」と声が上がり、
大賑わい!
説明がいらず、見た目の動きだけで楽しさが伝わるものは強い。
年齢差があっても遊び方が変わらない点も、町内会向きだった。
定番の強さを感じたのは、ベイブレードとポケモンカード。
流行り廃りがあると思っていたけれど、
やはり知名度のあるものは安心感がある。
「持ってる」「集めてる」という会話がすぐ始まり、
友達同士で盛り上がっている姿が印象的だった。
被っても困りにくい、という点もポイントが高い。
少し意外だったのが、スケボー。
本格的なものではなく、子ども向けの簡易タイプでも、
「かっこいい」「外で使える」という理由で人気があった。
体を動かす系のアイテムは、
ゲームやカードとは違う魅力があると感じた。
↑実際はとても高価な商品だけど、在庫処分で1000円で購入できたのは大きかったと思う。
実用性で選んで正解だったのは、イヤフォン。
年齢が少し上の子たちに特に好評で、
「これ欲しかったんだよね」と言われたときはほっとした。
日常で使えるものは、
“景品っぽさ”が薄れて満足度が高くなる。
全体を通して感じたのは、
男の子向けの景品は
単体で完結するものが選びやすいということ。
開けた瞬間に使い方が分かり、
その場で楽しめるかどうか。
その基準で選ぶと、失敗は少なかった。
【女の子に人気だった】町内会の景品
女の子向けの景品は、
男の子とは少し違う難しさがあった。
かわいいものはたくさんある。
けれど「かわいい」だけでは、
すぐに差がついてしまう。
実際に配ってみて強く感じたのは、
女の子は“細かいものをセットにした方が人気”
ということだった。
まず反応がよかったのが、
ボンボンドロップシールとシール帳。
どちらか一つよりも、
「貼るもの」と「集める場所」がそろっていると、
開けた瞬間のワクワク感がまったく違う。
その場でページをめくり、
友達と見せ合っている姿が印象的だった。
キャラクター系では、
スンスンやエスターバニーが人気。
流行りのキャラクターは、
「知ってる!」という共通言語になりやすい。
大きなものより、
小さな文房具やシール、メモ帳など、
日常で使える形にすると受け取りがよかった。

マイメロは、
世代を問わず安定した人気があった。
少し年上の子にも、
低学年の子にも受け入れられやすく、
“外さないキャラクター”という印象。
色味がやさしいものを選んだのも、
安心感につながったと思う。

女の子向けの景品で大切なのは、
値段よりも中身の組み合わせ。
単品では控えめに見えるものでも、
いくつかをセットにするだけで、
「大事に選ばれた感じ」が伝わる。
開ける楽しさ。
選ぶ楽しさ。
持ち帰ってから使う時間。
女の子の景品は、
その一連の流れを想像して選ぶと、
満足度がぐっと上がると感じた。
ドン・キホーテのセールを狙うのがおすすめ。
【番外編】子どもより大人に人気だった景品
町内会のクリスマス会は子どもが主役。
そう思って準備していたけれど、
実際に配ってみると、
大人の反応がいちばん分かりやすかった景品もあった。
それが、お菓子。
しかも、よくある小袋のお菓子ではなく、
少しだけ特別感のあるものだった。
ひとつ目は、ご当地プリッツ。
見た瞬間に
「これ、見たことない」
「どこの味?」
と会話が生まれる。
味そのものよりも、
“話題になる”という点が大きかったと思う。
子どもはさっと受け取るけれど、
大人は立ち止まって眺める。
「あとで家族で食べようかな」
そんな声も聞こえてきた。
もうひとつ人気だったのが、
大きなアルフォート。
中身は定番なのに、
サイズが変わるだけで印象がまったく違う。
「これ、太っ腹だね」
と笑いながら受け取る人もいて、
場の空気が少し和らいだ。
子ども向けイベントでも、
大人は“景品を見る目”を持っている。
そして、大人が満足していると、
その場の雰囲気も自然とよくなる。
余った景品を役員同士で分けたときも、
このお菓子は真っ先になくなった。
その様子を見て、
「選んでよかったな」と素直に思えた。
町内会の景品は、
必ずしも全員に配るものだけではない。
少し多めに用意しておく
“外れにくい大人向け”があると、
最後の調整がとても楽になる。
結果的に、
一番空気を救ってくれたのは、
こうしたお菓子だったのかもしれない。
町内会の景品は「全員を満足させない」でいい
町内会の景品選びで、
いちばん手放してよかった考えは
「全員に喜ばれなければいけない」という思いだった。
年齢も性別も違う。
好みも、その日の気分も違う。
そんな中で、
百点満点の景品を探すのは、
最初から無理がある。
実際に配ってみて分かったのは、
大きな不満が出なければ、それで十分だということ。
「まあ、いいよね」
その空気が流れたら、景品選びは成功だと思う。
男の子は、
分かりやすく遊べるもの。
女の子は、
小さな“好き”が詰まったセット。
大人には、
少し話題になるお菓子。
それぞれに正解は違うけれど、
「ちゃんと考えて選ばれた」
その気配は、意外と伝わる。
そしてもうひとつ。
景品担当の人が、
疲れ切らないことも大事だと感じた。
悩みすぎない。
抱え込みすぎない。
過去に実際に人気だったものを参考にして、
同じような条件で選ぶ。
それだけで、
売り場で立ち尽くす時間は、ぐっと短くなる。
町内会の仕事は、
誰かの評価をもらうためのものではない。
無事に終わって、
「今年もできたね」と言えることが一番。
これから景品担当になる誰かが、
少し肩の力を抜いて選べますように。
今日も小さな養生を。
Wrote this article この記事を書いた人
ミカ
手帳と暮らすミカです。 薬剤師・和漢薬膳師として、心と体の「めぐり」を見つめながら暮らしています。 40代を迎え、心や体の声に耳を澄ます日々。 手帳を開く時間は、私にとって小さな養生であり、静かな儀式です。 ここでは、ほぼ日手帳に綴る日々の出来事や心の揺れを通して、 「人間らしく生きる」ためのヒントを探しています。